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子別れの下を深めたい

子別れの下を深めたい。

今年から落語をやりはじめて、人前でやった噺は14個くらい。

我ながらずいぶんやったものだと思う。

 

で、その中でも、僕は子別れが好きで。

子別れっていうのは、別れた夫婦が子どもをきっかけにして元に戻るという噺。

 

自分も離婚していて、元嫁と離れて暮らして、

一緒にいたときには気が付かなったことにいろいろ気付くことが出来た。

 

付き合っているとき、結婚して一緒にくらしているとき、

本当にいろんなことをしてくれた。

でも、自分は元嫁がしてくれないことばかりに目を向けて、

いつからか会話もなくなり、

自分は自分で浮気もしたりなんかして、元嫁にどんどん関心がなくなっていった。

 

気がついたら、クリスマスイブに三行半を突きつけられた。

正直に言って、子供と別れるのはとてもつらかったけど、

元嫁と別れることに対しては何も思わなかった。

 

来るときが、来たな。

そんな感覚だった。

 

で、別れて3年経って、

自分も少しだけ大人になって、

元嫁はあの時こんなことをしてくれたなとか、

洗濯してくれてたなとか、ご飯作ってくれたなとか、

娘の面倒見てくれてたなとか、

いろいろやってくれたことに気がついて。

元嫁のことは好きなのかはよくわからないけど、

多分好きだけど、

恩返しがしたいなって思うようになったのだ。

 

こういう自分の感情を、

子別れの下に盛り込んでやりたいのだ。

立川談春が、人情噺で登場人物の気持ちを地噺で表現するように、

熊五郎とお徳が鰻屋で再会して、熊五郎が復縁を申し出るときに、

そんな自分の気持ちを盛り込みたいのだ。

 

今年はあと1回老人ホームで落語をやるので、

そこで子別れをやれたらいいな。